21 9月 話さなくても会話上手になれる!?会話が転がる非言語表現

こんにちは、由岐中です。
「会話が続かない・・・」
「何を話せばいいのかわからない・・・」
「会話が苦手だ・・・」
こういう悩みを持つ人は意外と多いものです。もっとうまく会話ができるようになりたいと思う気持ちはわかります。そのために話の「中身」に意識が向いてしまうのもよくわかります。
でも、自分が話さなくても「会話上手」にはなれるのです。
相手はどんな人を「会話が上手な人」と感じるのか
人はどんな時に会話が楽しいと感じるのでしょうか。それは、「自分の言いたいことが言えている!理解してもらえている!」と感じるときです。つまり、相手が気持ちよく話すことができれば、それは上手な会話ということになるわけです。
では、そのためにはどうすればよいでしょうか。重要なのは、言葉以外の表現、つまり非言語表現です。パフォーマンス学では言語調整動作(レギュレーター)と呼びますが、あいづちやうなずき、身を乗り出して聴く、などがこれに当たります。
あなたが誰かと話しているところを想像してみてください。あなたが話している時に、相手が笑顔で程よいタイミングでうなずきながら、話が盛り上がってきたところで身を乗り出すように聴いてくれるとどうでしょうか。例えその間、相手が一言も話していなかったとしても話し手であるあなたは気持ちよくなってくるのではないでしょうか?
逆に、いくらお互いに同じくらいの発言数があったとしても、相手が無表情でなうなずき等の動作も全くしていなかったら、話をしていて楽しいと感じるでしょうか?
何を話せばいいかわからないなら、相手の話を盛り上げる
上記でお分かりのように、相手に楽しい会話だと思ってもらうためには、あなた自身が面白い話をすること以外にも、もしかしたらそれ以上に、相手に「私はあなたの話を聴いていますよ」ということを非言語で伝えることが大事です。
ですから、「自分から話すのが苦手」だという場合には、「何を話そう・・・」と悩む前に、「相手の話をどうやったら盛り上げられるかな?」ということを考えましょう。
大げさな事は必要ありません。話のテンポに合わせてうなずいたり、話を促すような一言(「そうですね」や「はい」など)を返すだけでも十分なのです。もちろん、顔の表情は話の内容に合わせる必要がありますが。
こう考えると、気持ちが楽になりませんか?
楽な気持ちで会話に臨めれば、それだけで雰囲気が良くなって、「会話上手」に一歩近づけます。
まずは、あいづち等の非言語動作を意識して使ってみてください。
著者紹介

由岐中一順
株式会社国際パフォーマンス研究所 事業部長
1986年生まれ。
慶應義塾大学理工学部卒業、東京大学大学院修了。
新卒で外資系審査会社に勤務し、独立を経て2018年4月から現職。