05 8月 これですんなり主張が通る!相手を認める自己主張

こんにちは。
国際パフォーマンス研究所の由岐中です。
前回は「自分を認める自己主張」についてお伝えしました。
もう一つの大きなカギを握る相手を認める自己主張についてお伝えします。
自分を認める自己主張とは、「自分を否定せず、認め、明るく伝える」自己主張でした。
相手を認める自己主張とは、「相手を認め、受け入れた上で言いたいことを伝える」自己主張です。
相手を承認する自己主張は、相手が(クレームなど)強い主張をしてきているが、こちらにも一言言いたいことがあるという場合に有効です。
相手が何かを主張している時には、当たり前ですが自分(またはその主張)を認めてほしいという承認欲求が強い状態にあります。ですから、相手に満足してもらうためには、「認めてもらえた」と感じてもらう必要があります。
逆に一番やってはいけないことは、真っ向から否定したり、まったく聞き入れないこと。
これをやってしまうと、状況はこじれ、人間関係も壊れてしまいます。
まずは相手の主張をしっかり聴いて(傾聴して)、受け止めてあげること。そして共感してあげること。
買ったばかりの時計が壊れて怒っている人には、「時間が分からずお困りだったでしょう」
パーティ会場でヒールが壊れてしまった人には、「さぞつらい思いをされたでしょう」
というように、その時の相手の感情になり代わり、共感をしてあげることです。
そうすることで、相手は「自分の主張を受け止めてもらった」「認めてもらえた」と感じられます。
これが出来れば、相手は自分の主張を全面的に受け入れてもらえているわけですから満足します。
その上で、たった一言あなたの言い分を主張すれば、すんなりと受け入れてもらえます。
相手にとってみれば、「私の事をわかってくれている人の言うことだから、一つくらいは聞いておこう」という気分になるわけです。
相手とこんな関係を作ることができれば、大きなビジネス交渉でも、クレーム対応でも、すんなりと問題が解決してしまいます。
自分を認める自己主張と相手を認める自己主張。
言いたいことがすんなり言えて、なおかつより良い人間関係になるために、ぜひ意識して使ってみてください。
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著者紹介

由岐中一順
株式会社国際パフォーマンス研究所 事業部長
1986年生まれ。
慶應義塾大学理工学部卒業、東京大学大学院修了。
新卒で外資系審査会社に勤務し、独立を経て2018年4月から現職。